チェスターフィールドコート
トラディショナルなコートの代表格、ステンカラーコート
ダッフルコートは、スウェーデンやデンマークがある北ヨーロッパの国々の漁師が着ていたことがはじまりとされています。厚い生地で、フードがついていることが特徴で、冬の寒い日でも手袋をしたままフロントの留め具「トグル」の留め外しができます。
第二次世界大戦では、イギリスの海軍が軍服として採用し、その後、一般的なコートとして広がりました。
「ビジネスシーンでダッフルコートは、カジュアルすぎるのでは?」と心配される人もいるようですが、最近では、スーツに合うものも多くあります。実際には、訪問先でコートを脱ぐのがマナーですので、それほど問題にならないでしょう。
リラックスした印象、やさしい雰囲気を醸し出せることがダッフルコートの魅力の一つで、ビジネスシーンでも休日でも、着まわしができる実用性の高いコートと言えます。
幅広い選択肢の中から好きな生地、素材を選ぶ
ダッフルコートには、主に起毛仕上げのウール生地や、上品さを演出するカシミア生地が使われています。
色について言えば、黒、チャコール、グレーはシンプルに着ることもできますし、コーディネイトがしやすいでしょう。また、キャメル色は、親しみやすく優しい印象が与えます。その他、チェック柄も人気があります。
ダッフルコートで印象的なのが、フロントにある留め具のトグルでしょう。トグルのボタンの素材は木製もありますが、水牛の角も人気です。ひも部分においては、革、あるいは麻が使われることもあります。
トレンドに合った着こなし
ダッフルコートというと、ゆったりとしたシルエットをイメージする人が多いかもしれません。しかし、最近では、細身でタイトなシルエットのものがあり、スタイリッシュでシャープな印象を持たせることができます。また、年齢にとらわれることなく、40代50代の男性が着れば、さわやかさや若々しさを自然にアピールできます。
ダッフルコートで注意したい事として、着る人の体型やサイズに合ったものを選ばないと、「学生っぽい」あるいは、「オヤジくさい」ということになってしまいます。オーダーでダッフルコートを創る時は、かっこよくスタイリッシュに見えるように、素材やシルエットに関してテーラーとよく話し合うことが大切です。
ダッフルコート料金
ゼニア専用裏地・水牛釦+20,000円
通常は当店の30種類あるオリジナル裏地の中からお選びいただくのですが、ゼニア自体が製作した裏地・釦を付ける場合には上記お値段となります。
裏地とボタンの素材・色は画像をクリックして拡大し、ご確認いただけます。
体型割増について+20,000円
体型によって使用する生地の長さが変わってきます。基準として以下のように定めさせていただきました。以下のいずれかに該当するお客様は割増料金とさせて頂きます。どうかご理解ください。
(1)コート丈115cm以上の長さのコートをご注文なさる場合、または
(2)バスト110cm以上の体型の方の場合、または
(3)ウエスト100cm以上の体型の方の場合
「体型割増」・・・+20,000円
体型割増は、使用する生地の長さに違いがあり、その長さが長くなるに従い仕入価格が比例して高くなるため、このようなシステムになっております。どうかご理解ください。
送料+2,000円
出来上りのコートを宅配便にてお送り致します。
初めてのお客様につきましては、当店としては納品状態を確認したいのでなるべく、ご来店いただき納品させていただきたいと考えております。
お届けの場合には、検品後箱に入れて発送いたします。皺になる場合がありますので、ご希望ありましたらハンガー便でお送りさせていただくことも可能ですのでお申し出下さい。
配送量に関しましては離島・一部地域は追加料金がかかる場合もあります。
スタイルオーダーのご説明
※下記の5サイズの見本服をご試着頂きまして お好みのフィット感をご確認いただきましてコート丈の長さと袖丈を調整致します。
サイズ |
バスト |
ウェスト |
コート丈 |
肩幅 |
袖丈 |
M |
96.0 |
82.0 |
98.0 |
46.0 |
62.5 |
L |
100.0 |
86.0 |
102.0 |
48.0 |
64.5 |
※コート丈は±15cm 袖丈は±10cm 調整が可能です。
※バスト・ウエストサイズはあくまでも目安です。
チェスターフィールドコート生地サンプル画像
Ermenegildo Zegna Cashmere 100% - 540g

カシミア100%
その重さ540gと厳選されたカシミアをたっぷりと使い厳しい冬の寒さに抜群の保温性をもたらす今季の新作生地。シャドーウィンドウペーンがあしらわれており、洒落度においても抜群なセンスを感じさせる一着です。
カラーバリエーション
9945-0046
ネイビー
9945-0041
グレー
ダッフルコート誕生の起源
誕生の起源には諸説ありますが、その代表的な説はノルウェーの漁師さんたちの作業着に由来します。他の説はアイルランドの漁師さんの作業着や、オーストリア、チロル地方の農夫さんの作業着、フランドル地方の羊飼いの外套説などさまざま。いずれにしましても、その優れた防寒性に目をつけた英国海軍が第2次世界大戦時に軍用として改良を加え、さらに機能を高めたコートを創り上げその後、世に広めています。
そのディテイルは、裏地を付けないことが多く、前立てにトグル(toggle)という留め木と、トグルと対になるループが数個付いており、フロントを留めます。トグルは浮き型で素材は木製が主流ですが、最近では角製なども見られます。ボタンフロントとは違い、手袋をしたままトグルを留めたり、外したりできるのが大きな特徴になっています。他には、フード付きでフードの口を絞ったり開けたりするためのフードストラップや、襟元からの風の侵入を防ぐチンウォーマー、袖口にはカフストラップ、サイドには歩行をスムーズにするためのスリットが入り、その留め部分には三角形の布や革が縫い付けられています。サイドには大きな箱形のフラップ付きパッチポケットが付いています。
生地は、縮絨ウール、カシミア、コットンギャバ、ポリエステル、ナイロン、フリースなど多種多様です。ウールを使用したクラシカルなデザインから、化繊を採用したモダンなものなど、お好みでセレクトしたいものです。
カラーは、ダッフルカラーとも言えるネイビーがその象徴とも言えますが、キャメルやベージュ、黒、グレー、イエロー、レッドなど近年ではカラーバリエーションも豊富です。ちなみに英国海軍では、下士官がキャメルで士官がホワイトもしくはネイビーなのだそうです。軍の防寒着であったダッフルコートは、その後、放出品となり防寒性の高さから広く支持され世間に広まり、日本でも男女を問わず学生からビジネスパーソンまで、洒落たファッションアイテムとして受け入れられています。一度着るととことん好きになってしまうのがこのコートです。ダッフルコートの別名にコンボイコート、モンゴメリーコートがあります。