コートのオーダーメイド(トレンチコート・チェスターコート・ステンカラーコート・ダッフルコートなどメンズコート)専門店


ビキューナ
当店では、100%ビキューナのコートの仕立てを扱っております。アニオナ社(現在はゼニア社により買収されています)の100%ビキューナ素材です。
仕入額が高額になるため在庫を持っているテーラーは日本においては数軒です。

ビキューナコートとは

~オーダーコートの最高到達点~
本サイトトップページで記載させて頂いておりますように、男にとってのコートとは着る人を表すIDカードです。社会に対し自分という存在を発信し自分が何者であるのかを示さねばならない立場の方にとっては服装はもはや「着る」を超越し「装う」ことにまで昇華する必要があると考えます。
欧米のホテルやレストランに上質の装いをしていくとボーイの対応も違ったものになります。これは考えてみれば当然であなたのことを知らない場合はあなたの身なりであなたという存在を判断せざるを得ません。上質の装いをしした方はおそらくさぞかし高い地位の方であろうと想像するのでしょう。日本においても高級料亭に車で乗りつけ、車を降り料亭の玄関までの数メートルを歩く際に羽織るためだけにビキューナコートを仕立てたという話もあるようです。

〜繊維の宝石 ビキューナ〜
話が横にそれましたが、オーダーコートの世界で頂点に君臨する最強アイテムがこの「ビキューナコート」です。
ビキューナとはペルー、ボリビア、アルゼンチンなど南米の高地(標高4000〜6000m)に暮らす草食動物で、かつて200万頭が棲息していたと推定されますが、肉と良質な体毛を得るために乱獲され、20世紀後半までに1万頭まで減少(その後保護政策により現在10万頭を超えるまでに棲息数が回復しています)したラクダ科の動物です。 ビキューナの毛はおよそ1ミリの100分の1と天然繊維の中で最も細く、羊毛の3分の1、人間の毛の10分の1しかありません。その手ざわりは、まるで空気に触れているような感覚で、「神の繊維」「繊維の宝石」とも呼ばれています。
ワシントン条約によって、狩猟が禁止されており厳重な管理下でビキューナの毛は許可を受けたものだけが2年に1回しか刈ることが許されていません。このとき、1頭から取れる毛は250グラム以下。さらに、この中から太い外毛などを取り除き、デリケートな繊維だけを残します。ちなみにセーター1枚を創るのにも6頭分が必要とのことです。年間生産量は総てをコートを作る前提で換算した場合350着分といわれています。そのほとんどがヨーロッパで消費され日本に回ってくるのは年間数着といわれています。当然、ビキューナ在庫を持っているテーラーは日本においてはほとんどいないといってもよいと思います。

〜アニオナ社〜
従来からビキューナの家畜化は困難とされてきましたが、ビキューナを牧場で育て(殺さず)毛を刈り取ることを目的に数年前からペルー政府とイタリアのアニオナ社が共同事業を開始しましたがこのアニオナ社の株式をゼニア社が買収。当店はゼニア専門店としてアニオナ社のビキューナ100%のオーダーコートのご提供が可能な日本で数少ない店舗です。

〜当店の特徴〜ーーーご納品は2着のオーダーコートーーーー
ビキューナコートはその希少性ゆえに売れ残りが発生していまう可能性のある既製品というものはありえません。すべてオーダーメイドで創ることが前提となります。ビキューナのオーダーコートを仕立てるには非常に高い技術が必要とされます。当然マシンメイドなどでは作れず100%ハンドメイドとなります。製作プロセスも特徴的です。非常に希少性の高い高価な素材ですので、まずは通常のカシミア素材でお客様用にコートを創り、その形デザインの確認をお客様にしていただいた後、本題のビキューナ100%コートの製作に入ります。つまり、ビキューナ100%のオーダーコートをご注文になられるとカシミアコートと100%ビキューナコートの2着を納品させていただくというのが当店の特徴です。

〜ご注意〜
巷のオーダースーツ専門店でビキューナコートと表現して販売している店舗がありますがこれは正確にいうとビキューナが数%混入されているということです。100%ビキューナのコートならば300万円はくだらないものと推測されます。ビキューナ100%スカーフなら20万円相当、ストールで50万円はするのが相場です。ちなみに歌手の五木ひろしさんが紅白で着てたビキューナ100%のスーツが300万だったということを聞いたことがあります。またゼニア社自体が過去に開催したビキューナのオーダー受注会では350万円という値段でした。

ビキューナコートのできるまで

ハーフステンカラーコート

【ご来店ご注文】
アニオナ社 ビキューナ100%コート生地
まずはお電話、メールにてご予約の連絡をお願い致します。
コートの色につきましては、キャメル、ブラック、ネイビーの3色となります。
ご予約時点で色のご指定がありましたらお知らせください。また3色とも見たいと言うことであればその旨ご予約時にお申し付けください。
ご来店いただき、ご購入後、デザイン等をお伺いして採寸させて頂きます。

ハーフステンカラーコート

【製図・裁断・】
ご来店時におはかりさせていただきました採寸データに基づきコートのデザインを図面に落としてゆきます。
写真にはありませんが、このプロセスに入る前に地のし(裁断する前に生地を水につけて陰干しもしくはアイロンで乾燥させる作業)を行います。ビキューナは非常に繊維が細いため、特に重要な工程です。完成後生地が縮むことのないよう先に裁断前に処置をしておくというものです。 またアイロンを直にビキューナにつけてしまうと毛並みの良さが損なわれてしまいますのでアイロンを数mm浮かしたまま乾かしてゆくという力のいる工程を伴います。

ハーフステンカラーコート

また、コートの前身頃(コートの前半分)には、いわばコートの骨格である芯地が入ります。芯地は各店によって使用する素材も異なり、コートの表情を決める重要な要素です。通常のコートであればウール毛芯を使用しますが当店はより柔らかいカシミア毛芯を使用します。またコート部位によって使用する増芯(カシミア毛芯を補強するために重ねられる毛芯のこと)を変える為(人の動きにあわせ柔らかくすべき部分と張りを聞かせる部分がでます)、互いの芯地を縫いつけたうえで、体の凹凸に合わせ立体的にアイロンで形作ります。この毛芯を当店のように手作りで行っているテーラーはほとんどなく、大部分のテーラーは既製品の毛芯を使用しています。

ハーフステンカラーコート

【仮縫い】
仮縫いとは袖等各部位を仮止めしている半製品状態のものを着ていただき、フィット感、サイズ確認を行う作業のことです。
ビキューナは非常に希少性の高い高価な素材ですので、まずは通常のカシミア素材でお客様用にコートを創り、その形デザインの確認をお客様にしていただいた後、本題のビキューナ100%コートの製作に入ります。
つまり、仮縫い時点ではビキューナではなくカシミアで作ったダミーコートで仮縫いを行うことになります。当店の特徴ですが、ビキューナ100%のオーダーコートをご注文になられるとカシミアコートと100%ビキューナコートの2着を納品させていただくというなんとも贅沢なシステムとなっています。

ハーフステンカラーコート

●完成品
ご注文をいただき、2ヶ月で納品となります。

ビキューナオーダーコートをご希望の場合は必ず事前ご予約の上ご来店ください。色はキャメル、ブラック、ネイビーの3色です。尚、出来上り価格につきましては電話、メールでのお応えは致しません。ご予約の上ご来店いただき、直接ビキューナ生地を見ていただきお話させていただきます。文章や写真ではビキューナの良さを伝えるためには限界があるからです。この点重要ですので補足いたしますと、アニオナ社は目付け(1㎡あたりの重さを表す単位でg表示するものです)530g、370g、280gの3種類を展開していますが弊社は最も高級な530gのものしか製作いたしません。370g、280gであっても同じビキューナには変わりありませんが、コートには馴染まないからです。370gあるいは280gの目付けのビキューナでコートを作成している業者がいることも考えられますのでご注意下さい。


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